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米政府閉鎖、35日の過去最長に並ぶ 与野党対立の収束見通せず

2025年11月05日(水)03時02分

米政府機関の一部閉鎖は4日、35日目に入り、第1次トランプ政権における過去最長記録に並んだ。写真はワシントンで2日撮影(2025年 ロイター/Kent Nishimura)

Bo Erickson

[ワシントン 4日 ロイター] - 米政府機関の一部閉鎖は4日、35日目に入り、第1次トランプ政権における過去最長記録に並んだ。資金手当ての法案成立を巡る与野党の対立は依然として収束の兆しを見せていない。

政府閉鎖の影響は日に日に拡大しており、補助的栄養支援プログラム(SNAP)の食糧給付が終了したほか、空港や法執行機関、軍隊などに従事する連邦政府職員は無給での勤務を強いられる事態となっている。また、公式データの不足により、経済状況を把握するのが困難な状況にある。

上院共和党トップのスーン院内総務は3日、「民主党による政府閉鎖の悪影響が拡大している。問題は民主党がこれをいつまで続けるのかということだ」とし、責任は民主党に帰せられると改めて主張した。

一方、民主党上院トップのシューマー院内総務は3日、トランプ大統領の関心が他のところにあると非難。トランプ大統領が現在進めているホワイトハウス敷地内にボールルーム(宴会場)を建設する計画に言及した。

ただ、上院内では3日、両党間の非公開協議で何らかの進展がみられる可能性があるとの情報も聞かれた。

こうした中、トランプ大統領は4日、ソーシャルメディアへの投稿で、上院共和党に対し行動を起こさなければ来年の中間選挙で敗北するリスクがあると警告。「中間選挙を含む選挙は、当然ながら厳しいものになるだろう。もしフィリバスター(議事妨害)を廃止すれば、全てを承認させることができる」とし、廃止に至らなければ民主党が今後の選挙で良い結果を出す公算がはるかに大きくなると述べた。

トランプ大統領は最近、ほとんどの法案の可決には事実上、議員100人のうち60人の賛成が必要という、上院のフィリバスター規則の廃止を呼びかけている。

ロイター
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