中国財政省、国家債務管理部門を新設 地方政府の「隠れ債務」監視

中国財務省の看板。2018年8月、北京で撮影。REUTERS/Jason Lee

［北京　３日　ロイター］ - 中国財政省は３日、新たに国家債務管理部門を設置したと発表した。景気減速に伴う地方の債務リスク抑制に向けた取り組みの一環。

同省のホームページによると、中央・地方政府の債務を管理するシステムの構築や関連施策の策定、債務管理に関する規制導入を担う。具体的には、債務残高の上限設定、債務返済の管理、潜在的な債務のリスク監視などを想定している。

中国は昨年、地方政府の資金調達支援などを通じて安定的な経済成長を実現するため、１０兆元（１兆４０００億ドル）規模の債務パッケージを公表した。地方政府に積み上がる「隠れ債務」問題に取り組む構えだ。 中国の藍仏安財政相は９月、今後５年間の「質の高い経済発展」に合わせて、債務管理メカニズムを強化する方針を示していた。