NTT、4ー9月期の営業収益が過去最高更新 島田社長「高市首相に期待大」
        	11月4日、NTTが発表した2025年4-9月期の連結純利益(国際会計基準)は前年比7.4%増の5956億円だった。写真は同社のロゴ。都内で2020年9月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Kentaro Okasaka
[東京 4日 ロイター] - NTTが4日発表した2025年4-9月期の連結純利益(国際会計基準)は前年比7.4%増の5956億円だった。営業収益は6兆7727億円で過去最高を更新した。島田明社長は会見で、高市早苗首相が先進技術や経済安全保障に関心が高いとして、新政権に期待感を表明した。
4─9月期はグループ各社の法人ビジネス拡大に加え、データセンターのREIT(不動産投資信託)化に伴う増収などが寄与した。
26年3月期の連結純利益予想は、前年比4%増の1兆0400億円の従来予想を据え置いた。IBESがまとめたアナリスト12人のコンセンサス予想1兆0800億円を下回った。
島田社長は決算会見で「下期もNTTドコモにおいて顧客基盤強化やモバイルネットワーク品質向上などの競争力強化に向けた施策を加速することで、将来の成長基盤拡大を図っていきたい」と語った。
傘下のNTTドコモには市場シェアを拡大するよう促していると明らかにした上で「ここが正念場だと思っているので、コストをかけてでも来年以降の販売体制にしっかりつながっていくような体制強化をこのタイミングでしてもらいたい」と述べた。
NTTドコモは4日、WOWOWとコンテンツ分野の共同調達や制作、提供に関する業務提携契約を締結したと発表した。音楽やドラマ、アニメなどのエンターテインメントの映像コンテンツを視聴できるサービス強化で、契約者数の拡大につなげる狙いがある。
島田社長は高市首相について、総務相も経験し「先進的なテクノロジーへの理解が非常に高い」と指摘。半導体分野などで民間と政府が一体となった研究開発、社会実装が求められるとし「関心が高い首相がリードすることが日本の経済、社会にとっても非常に良い」と語った。サイバー攻撃が多発する中、経済安全保障にも関心が高い高市氏への「期待は大きい」とした。





