米中エネルギー貿易「ウィンウィンの余地十分」＝ライト長官

ライト米エネルギー長官は３１日、米中間のエネルギー貿易に関して「ウィンウィン」となる余地が大いにあるとの見方を示した。写真は９月、ニューヨークで撮影（２０２５年　ロイター/Carlos Barria）

［トロント　３１日　ロイター］ - ライト米エネルギー長官は３１日、米中間のエネルギー貿易に関して「ウィンウィン」となる余地が大いにあるとの見方を示した。トロントで開催された主要７カ国（Ｇ７）エネルギー・環境相会合の傍らで記者団に語った。

ライト氏は、中国は世界最大の天然ガス輸入国であり、米国は最大の天然ガス輸出国であることから「ウィンウィンとなる余地は大きい」とし、「米中間のエネルギー貿易には大きな余地がある」と述べた。

また、欧州がパイプラインによるロシア産天然ガスの輸入を停止した場合でも、米国は世界最大の天然ガス生産国であるため、欧州が必要なガスを全て供給できるとし、「われわれは明日にでも、欧州に残っているロシア産天然ガスの全てを代替できる」と、米国の供給能力の高さをアピールした。

トランプ大統領は３０日、中国の習近平国家主席との会談後、合成麻薬フェンタニルの違法取引を取り締まることを条件に対中関税引き下げなどで合意したと明らかにした。