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中国、今季大豆1200万トン購入へ 米財務長官「貿易合意の一環」

2025年10月31日(金)00時24分

ベセント米財務長官は30日、中国が米中貿易合意の一環として、来年1月までに1200万トンの米国産大豆を購入することに合意したと明らかにした。写真はクアラルンプールで26日撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)

[シカゴ 30日 ロイター] - ベセント米財務長官は30日、中国が米中貿易合意の一環として、来年1月までに1200万トンの米国産大豆を購入することに合意したと明らかにした。さらに今後3年間、年2500万トンずつの購入を約束したと説明した。

東南アジアの他の国々も1900万トンの米国産大豆を購入することに合意したと述べたものの、時期は明らかにしなかった。

ベセント氏はFOXビジネスのインタビューで「米国の大豆生産者は、中国による政治的な利用から解放され、成長するはずだ」と述べた。これを受けて、シカゴ商品取引所(CBOT)の指標大豆先物は30日の取引で、一時1.35%上昇した。

トランプ米大統領は中国の習近平国家主席と韓国で会談した後、中国が大豆や他の農産物を大量に購入すると述べていた。

米国の2024年の中国向け大豆輸出は約2700万トン。今回の米国産大豆の中国輸出量に関する合意は、従来とほぼ同じ水準にとどまるとの指摘もある。今回の合意を受け、中国が米国産大豆に課している関税を引き下げるかどうかに注目が集まっている。

中国は世界最大の大豆購入国で、米国農家にとって最大級の市場であることから、米国との貿易交渉の切り札の一つとしてきた。第1次トランプ政権の貿易摩擦以降、中国は大豆の購入先を多様化している。

ロイター
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