スターバックス、既存店売上高伸びが7期ぶりプラス 利益は予想に届かず
米コーヒーチェーン大手スターバックスが29日発表した第4・四半期(7-9月)の世界全体の既存店売上高伸び率は1%と、7期ぶりにプラスを記録した。写真はスターバックスのカップ。2022年2月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Carlo Allegri)
Juveria Tabassum Waylon Cunningham
[29日 ロイター] - 米コーヒーチェーン大手スターバックスが29日発表した第4・四半期(7-9月)の世界全体の既存店売上高伸び率は1%と、7期ぶりにプラスを記録した。海外市場がけん引した形で、米国の既存店売上高は横ばいにとどまったが、中国は2%だった。
1株利益は0.52ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.56ドルに届かなかった。コーヒー豆の価格高騰やトランプ政権の関税措置、投資費用負担などが響いた。
スターバックスは数四半期にわたって売上高減少が続いた後、昨年8月にブライアン・ニコル氏が最高経営責任者(CEO)に就任し、それ以降ニコル氏は数百の店舗閉鎖やメニューの簡素化、サービスの迅速化などに取り組んでいる。
キャシー・スミス最高財務責任者(CFO)は「事業が上向きに転じる(時期)を予想するのは難しい。米直営店の既存店売上高が今年を通じて持ち直すと信じるに足る十分な根拠はあるものの、回復は一直線にならないと承知している」と先行きに慎重な見方を示した。
ニコル氏がCEOに就任してからスターバックスは正式な業績見通しの公表を停止した。ただスミス氏は、来年1月の投資家向けイベントで見通しを提示するだろうと述べた。





