イスラエル首相、ガザへ「強力な」攻撃指示 即座に空爆開始

イスラエルのネタニヤフ首相は２８日、パレスチナ自治区ガザに対する「強力な」攻撃を直ちに実行するよう軍に命じた。

［エルサレム／カイロ　２８日　ロイター］ - イスラエルのネタニヤフ首相は２８日、パレスチナ自治区ガザへの「強力な」攻撃を軍に命じたと発表した。攻撃の理由は明らかにしていないが、ネタニヤフ氏はこれに先立ち、イスラム組織ハマスによる人質の遺体引き渡しを巡り「停戦合意に違反している」と非難していた。

ネタニヤフ氏の命令を受け、軍は即座にガザ地区北部のガザ市に対するの空爆を開始。ハマス系メディアなどによると、イスラエル軍はガザ北部で稼働中の最大の病院近辺を標的に攻撃を行っている。現時点で死傷者が出ているかは分かっていない。

イスラエル軍当局者は、ハマスがイスラエルの支配地域でイスラエル軍を攻撃したとして、「新たな停戦に対する明白な違反」と指摘。これに対し、ハマスの軍事部門カッサム旅団は、イスラエルによる停戦違反を理由に、２８日に予定されていた人質の遺体引き渡しを延期すると発表した。