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米国の中南米担当軍トップ、予想外の任期前倒し辞任へ

2025年10月17日(金)09時15分

ヘグセス米国防長官は16日、X(旧ツイッター)の投稿で、中南米方面を担当する米軍を率いるアルビン・ホルジー海軍大将(写真)が任期を2年前倒しして年末に退任すると発表した。8月20日、ブエノスアイレスで撮影(2025年 ロイター/Martin Cossarini)

Phil Stewart Idrees Ali

[ワシントン 16日 ロイター] - ヘグセス米国防長官は16日、X(旧ツイッター)の投稿で、中南米方面を担当する米軍を率いるアルビン・ホルジー海軍大将が任期を2年前倒しして年末に退任すると発表した。米国とベネズエラの間の緊張が高まっている状況で予想外の動きとなった。

事情に詳しい消息筋によると、ホルジー氏とヘグセス氏はカリブ海域の作戦を巡って対立しており、ホルジー氏が解任されるのではないかとの憶測も出ていたという。

ヘグセス氏はホルジー氏の退任理由について明らかにしなかった。

ホルジー氏は米戦闘軍を率いる黒人の四つ星将官としては2人のうちの1人。Xの投稿で12月12日に退役する予定だとしたが理由は述べなかった。「37年以上にわたって国と国民に仕え、憲法を支持し守れたのは名誉だった」と語った。

ホルジー氏の退任は軍事的な緊張がカリブ海地域で高まっている状況で発表された。米国は誘導ミサイル駆逐艦、F35戦闘機、原子力潜水艦、約6500人の兵士を展開し、トランプ大統領はベネズエラ政府と激しく対立する。

米軍はベネズエラ沖で麻薬密輸船とみられる標的を攻撃し、少なくとも27人を殺害した。一部の法学者や主に民主党の議員は戦時法に違反するとの懸念を示す。トランプ政権はベネズエラの麻薬テロ組織と戦争中で、攻撃は正当だと主張している。

ロイター
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