原油先物1%高、インドがロシア産原油購入停止とトランプ氏

10月16日、アジア時間の原油先物は約1%上昇している。写真は7月、ロシア・タタールスタン共和国のアリメチエフスクで撮影(2025年 ロイター)
Katya Golubkova
[東京 16日 ロイター] - アジア時間の原油先物は約1%上昇している。インドのモディ首相がロシア産原油を購入しないと保証したというトランプ米大統領の発言を受けた。
0046GMT(日本時間午前9時46分)時点で、北海ブレント先物は0.57ドル(0.9%)高の1バレル=62.48ドル、米WTI先物は0.54ドル(0.9%)高の58.81ドル。
前日には米中貿易摩擦や国際エネルギー機関(IEA)による供給過剰見通しを背景に、ともに5月上旬以来の安値を付けていた。
トランプ氏は15日、インドがロシアからの原油購入を停止するとし、中国にも今後、同様の措置を取るよう求める考えを示した。
IGの市場アナリスト、トニー・シカモア氏は「(インドが)ロシア産原油の主要な買い手から外れることになり、原油価格にはプラスに働くだろう」と述べた。
米国石油協会(API)の最新の週間在庫統計はまちまち。市場筋によると、原油とガソリンの在庫が増加する一方、留出油在庫は減少した。
16日に発表される米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の在庫統計が注目される。