米株市場、向こう半年─2年に大幅調整リスク JPモルガンCEOが警告
米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO、写真)は、米国株式市場が向こう半年─2年以内に大幅に調整するリスクが高まっていると警告した。2024年4月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[9日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、米国株式市場が向こう半年─2年以内に大幅に調整するリスクが高まっていると警告した。
ダイモン氏は8日の英国放送協会(BBC)のインタビューで、調整リスクを「誰よりも懸念している」と述べた。不確実な状況を生む要因が多々あるとし、地政学的緊張、財政支出、世界的な軍備強化をリスク要因に挙げた。
「これら全てが、どう答えていいかわからない多くの問題を引き起こしている」と指摘し、米株市場での過熱リスクの高まりを強調した。
インフレについても一定の懸念を示した。トランプ米政権がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を非難しているが、FRBの独立性には引き続き確信を示した。
ダイモン氏は先月、関税、移民、地政学、トランプ大統領の税制・歳出政策が及ぼす影響の全容はなど不透明と指摘し、米経済の見通しに慎重な姿勢を示した。





