金、4000ドル台維持 中東緊張緩和でもファンダメンタルズが支えとの声

　１０月９日、金は、米利下げ期待と中東の緊張緩和の兆しが出る中、アジア取引で１オンス＝４０００ドルを上回る水準で推移した。写真は、インド・ニューデリーの店に陳列された金のジュエリー。２０１６年３月撮影（２０２５年　ロイター/Anindito Mukherjee）

Ishaan Arora

［９日　ロイター］ - 金は、米利下げ期待と中東の緊張緩和の兆しが出る中、９日のアジア取引で１オンス＝４０００ドルを上回る水準で推移した。

金現物は序盤に０．５％下げる場面もあったが持ち直し、０４３９ＧＭＴ（日本時間午後１時３９分）時点で４０３７．９５ドル。

ニューヨーク金先物１２月限は０．３％安の４０５６．８０ドル。

イスラエルとイスラム組織ハマスは８日、トランプ米大統領のパレスチナ自治区ガザ和平計画の第１段階となる停戦と人質解放で合意した。

キャピタル・ドット・コムのアナリスト、カイル・ロッダ氏は、地政学リスクが金上昇の一因になっていたことを考えると、イスラエルとハマスの合意は重要と指摘したが、「（金の）ファンダメンタルズは全て上向きで、依然状況は前向きだとみている」と述べた。