カナダ中銀、10月の報告書でGDPとインフレ率の予測を発表へ

10月1日、カナダ銀行(中央銀行)は、10月の金融政策報告書でカナダの国内総生産(GDP)とインフレ率の予測を発表することを明らかにした。写真はマックレム総裁。オタワで9月撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)
[1日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は1日、10月の金融政策報告書でカナダの国内総生産(GDP)とインフレ率の予測を発表することを明らかにした。この日発表された議事要旨に記した。
マックレム総裁は、トランプ米大統領による関税引き上げがインフレ率を押し上げるか、あるいは経済成長を鈍化させるかの不確実性が極めて高いとして、今年第2・四半期以降は確定的な予測の発表を中止した。代わりに、トランプ関税が経済に与える影響に基づいてさまざまな予測範囲を示すようにしていた。
主要政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて2.5%にすることを決めた9月17日の前回会合の議事要旨では「7月の報告書以降、米国の関税が比較的安定しているため、メンバーは10月の金融政策報告書で経済成長とインフレ率に関するベースライン予測を発表できると見込んだ」と説明した。
中銀は今後数カ月以内に経済のリスクが高まった場合、再び利下げする用意があると表明している。
金融市場は、10月29日の次回会合での25bpの追加利下げ決定の確率は55%強と予測している。