イラン核計画の再構築「許してはならない」、イスラエル首相が訴え

イスラエルのネタニヤフ首相は、世界はイランの核計画再構築を許してはならないと訴えた。26日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)
[国連 26日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は26日、世界はイランの核計画再構築を許してはならないと訴えた。
英国、フランス、ドイツの3カ国は先月、2015年の合意に基づいて解除されていた国連のイラン制裁を復活させる「スナップバック」手続きを開始。イランと3カ国は制裁復活を先送りするため、ぎりぎりの協議を続けているものの、制裁は米東部時間27日午後8時(日本時間28日午前9時)に自動的に復活する予定となっている。
ネタニヤフ首相は国連総会で、イスラエルと米国が6月に実施したイラン核施設への空爆に言及し、「われわれはイラン、イスラエル、文明世界に対する致命的な脅威を排除した」と述べた。
同時に警戒を怠るべきではないとし、「イランが核軍事力の再構築や濃縮ウラン備蓄を許してはならない。そして明日、国連安保理によるイランへの制裁を復活しなければならない」と強調した。
また、国連安保理は26日、ロシアと中国が提案した国連のイラン制裁復活を半年延期する決議案の採択について投票を行う。ただ、複数の外交筋は、採択の公算は乏しいという見方を示している。