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ブラジル中銀、28年初頭もインフレ目標未達見通し 政策報告書

2025年09月26日(金)13時20分

 9月25日、ブラジル中央銀行は、四半期金融政策報告書を公表し、2028年第1・四半期のインフレ率は目標に近い水準で推移するが、目標は達成できないとの見方を示した。写真はブラジリアの本店、2024年12月撮影(2025年 ロイター/Ueslei Marcelino)

[サンパウロ 25日 ロイター] - ブラジル中央銀行は25日、四半期金融政策報告書を公表し、2028年第1・四半期のインフレ率は目標に近い水準で推移するが、目標は達成できないとの見方を示した。

中銀は先週、政策金利を06年7月以来の高水準である15.0%に据え置いた上で、長期間の据え置きを示唆した。

その際、27年第1・四半期までの12カ月間のインフレ見通しを3.4%としていた。今回公表した報告書では、28年第1・四半期の予測を3.1%とした。インフレ目標は3%(プラスマイナス1.5%ポイント)。

25年のインフレ見通しは4.8%とし、6月の報告書から0.1%ポイント引き下げた。26年の予想は3.6%に据え置いた。

中銀は「インフレ率を押し上げた要因の中では、プラス成長下での労働市場のダイナミズムと、家庭用電気料金の見通し上昇が際立っている」と指摘。「下押し要因としては、レアル高とインフレ期待の低下が挙げられる」と説明した。

これまでの金融引き締めにより経済成長の減速が予想されるとし、25年の国内総生産(GDP)伸び率見通しは6月時点の2.1%から2.0%に引き下げた。今回初めて公表した26年のGDP伸び率見通しは1.5%とした。

ロイター
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