米民主党議員、環境保護局に排出ガス規制撤廃の中止要請

　９月１７日、米下院の民主党議員１０２人は、米環境保護局（ＥＰＡ）に宛てた書簡で、乗用車、中型車、大型車やエンジンの温室効果ガスの排出基準を巡り、自動車の排出ガス規制を全て撤廃する計画を中止するよう要請した。写真は、早朝の交通渋滞の中ダウンタウンに向かう通勤の車。米カリフォルニア州ロサンゼルスで２０１９年７月撮影（２０２５年　ロイター/Mike Blake/）

David Shepardson

[ワシントン １７日 ロイター] - 米下院の民主党議員１０２人は１７日、米環境保護局（ＥＰＡ）に宛てた書簡で、乗用車、中型車、大型車やエンジンの温室効果ガスの排出基準を巡り、自動車の排出ガス規制を全て撤廃する計画を中止するよう要請した。

ロイターが確認した書簡によると、議員たちは「車両の排出基準を撤廃すればこの成長産業を妨げ、実入りのよい数千人分の米国人労働者の雇用を奪い、世界的な自動車産業のリーダーとしての地位を将来的に中国に譲り渡すことになるだろう」とした。また「もしもクリーン車両技術に背を向ければ、次世代の米国車は燃料費、整備費、修理費が著しく高価になるだろう」と述べた。

ＥＰＡは７月、温室効果ガスの排出が人間の健康を脅かすとする長年定着した知見を撤回すると発表したため、米国内の全ての温室効果ガス規制の法的根拠が失われた。

ＥＰＡは書簡の内容を精査し適切な手続きを通じて対応すると述べた。