中国人民銀、期間7日のリバースレポ金利据え置き 金融緩和急がず

中国人民銀行（中央銀行）は１８日、公開市場操作（オペ）で７日物リバースレポを通じて４８７０億元（６８５億６０００万ドル）を供給した。北京の中国人民銀行で２０２０年撮影（２０２５年　ロイター／Jason Lee）

[上海 １８日 ロイター] - 中国人民銀行（中央銀行）は１８日、公開市場操作（オペ）で７日物リバースレポを通じて４８７０億元（６８５億６０００万ドル）を供給した。金利は１．４０％に据え置かれ、数時間前に米利下げが決定したにもかかわらず、当局は金融緩和を急いでいないようだ。

市場関係者によれば、幅広く景気が減速しているものの、底堅い輸出と株式市場の急伸により、政策決定者は新たな景気刺激策を控えることができた。

ゴールドマン・サックスの中国担当チーフエコノミスト、フイ・シャン氏はノートで「景気は予想通り減速しているが、その規模はわれわれが想定したほど大きくないようだ。８月の活動データの詳細などを見る限り、中国の輸出の底堅さは持続しそうであり、中国政府は計画していた政策支援の一部を今年から来年にシフトさせる可能性がある」と述べた。

期間７日のリバースレポ金利は現在、中国の主要政策金利として機能している。

中国経済が今年の成長目標「５％前後」を達成するため、年内に金融緩和があると見る向きも。

ＡＮＺの中国担当シニアストラテジスト、ケイ兆鵬氏は「第４・四半期に金融緩和の可能性はなおある」と述べた。