シリア、イスラエルとの安保協議「数日中」に成果も＝暫定大統領

シリアのシャラア暫定大統領は９月１７日、イスラエルとの安全保障協定を巡る協議が進行中で、「数日内に」成果が出る可能性があると述べた。８月２７日、ダマスカスで撮影（２０２５年　ロイター/Khalil Ashawi）

Maya Gebeily

[ダマスカス １７日 ロイター] - シリアのシャラア暫定大統領は１７日、イスラエルとの安全保障協定を巡る協議が進行中で、「数日内に」成果が出る可能性があると述べた。

シャラア氏はダマスカスで記者団に対し、安全保障協定は「必要不可欠」と述べた上で、シリアの領空と領土の一体性を尊重し、国連によって監視されるべきだと語った。

両国は、イスラエルによる空爆停止と、シリア南部に侵攻したイスラエル軍の撤退に向けて話し合いを進めている。

ロイターは今週、米国が来週の国連総会を前にシリアに協定締結を促していると報じたが、シャラア氏は米国からの圧力を否定し、「米国は仲介役を務めている」と述べた。

同氏によると、昨年１２月に反政府勢力がアサド前政権を打倒して以降、イスラエルはシリアに１０００回以上の空爆と４００回超の地上侵攻を行っているという。

シリアは１９７４年にイスラエルと締結した非武装地帯の設置を含む協定に近い枠組みを求めている。

シャラア氏は、シリアが撤退を求めているものの、イスラエル側は昨年１２月８日以降に掌握したヘルモン山を含む戦略拠点にとどまる考えだと述べた。