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北朝鮮で弾圧が深刻に、世界で最も制限厳しい 国連人権報告

2025年09月12日(金)22時04分

国連が12日公表した人権報告によると、北朝鮮では監視の強化、強制労働の拡大、頻発な処刑により弾圧が一層深刻化しており、世界で最も制限の厳しい国となっている。北朝鮮国旗、韓国の非武装地帯から2022年撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji/Pool/File Photo)

[ジュネーブ 12日 ロイター] - 国連が12日公表した人権報告によると、北朝鮮では監視の強化、強制労働の拡大、頻発な処刑により弾圧が一層深刻化しており、世界で最も制限の厳しい国となっている。

北朝鮮が人道に対する罪を犯していると結論づけた報告を国連が公表してから10年以上が経過、今回の包括的報告では2014年以降の動向について、脱北した300人以上の聞き取りに基づき、自由度が一段と狭まっていると報告された。

新技術の導入で一層徹底した監視となり、処罰もさらに厳格化。外国のテレビドラマの共有といった行為に対しても死刑を導入するなど、量刑が重くなっているという。

14ページにわたる報告書は「2015年以降に導入された法律、政策、慣行の下で、市民生活のあらゆる面で監視と統制が強化されている」と指摘。これほどの制限下に置かれている国民は他にないと結論づけた。

報告書は限定的ながら改善点も指摘、拘禁施設での看守による暴力の減少や、公正な裁判の保障に向けた新法導入などを挙げた。

北朝鮮のジュネーブ代表部やロンドンの大使館は、コメント要請に応じていない。

ロイター
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