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ロシアとベラルーシ、合同演習開始、NATOとの緊張高まる

2025年09月12日(金)16時10分

[モスクワ 12日 ロイター] - ロシア国防省は12日、ベラルーシとの大規模な合同軍事演習「ザーパド(西部)2025」を開始したと発表した。演習は両国内に加え、バルト海とバレンツ海でも実施される。

ウクライナ情勢が緊迫化する中での演習となる。ポーランドは10日、北大西洋条約機構(NATO)同盟国の支援を受けて、自国の領空を侵犯したロシアの無人機とみられる機体を撃墜したと発表。ロシアは関与を否定している。演習は無人機撃墜の前から計画されていた。

ロシア国防省は演習の目的について「指揮官と参謀の技能、連携レベル、地域・連合軍部隊の実地訓練を向上させること」だと説明。

演習の第1段階では、ロシアとベラルーシの連合国家に対する攻撃を撃退するシミュレーションが行われる。第2段階では「連合国家の領土保全を回復し、友好国の連合軍部隊の参加も得て敵を粉砕すること」に焦点を当てる。

ロシアのペスコフ大統領報道官は11日、ポーランド国境付近での演習は、いかなる国を標的としたものではないと述べた。

ポーランドのトゥスク首相は、無人機撃墜事件の前から今回の演習を「非常に攻撃的だ」と表現し、11日深夜にベラルーシとの国境を閉鎖すると発表していた。

ベラルーシはNATO加盟国であるリトアニアやラトビアとも国境を接している。リトアニアは今回の演習を理由に国境警備を強化していると述べた。

ロイター
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