コンゴ、3年ぶりにエボラ熱流行宣言 15人死亡

9月4日、コンゴ(旧ザイール)政府は、3年ぶりにエボラウイルス病(エボラ出血熱)の流行を宣言した。写真は、エボラ治療センターで活動する医療従事者。2019年3月、コンゴのベニで撮影(2025年 ロイター/Baz Ratner)
[キンシャサ 4日 ロイター] - コンゴ(旧ザイール)政府は4日、3年ぶりにエボラウイルス病(エボラ出血熱)の流行を宣言した。現在のところ28人に感染の疑いがあり、15人が死亡したという。
保健省によれば、3日に検体から「ザイール株」が検出された。
8月20日にカサイ州で34歳の妊婦が高熱と嘔吐を伴う症状で入院したのが感染拡大の最初のシグナルだったという。この女性が死亡したかどうかは明らかにしていない。
世界保健機関(WHO)は、感染拡大が続いているため、患者数は増加する可能性が高いと述べた。
エボラ熱はまれな病気だが、しばしば死に至る。血液などの体液に触れることで感染する。
コンゴでは10回以上の流行が記録されており、前回は2022年にエクアトール州で発生。18年から20年にかけて発生した大流行では約2300人が死亡した。