シンガポール警察、米メタに詐欺対策実施命令 罰金の可能性も

シンガポール警察は、フェイスブック上で政府要人になりすました広告、アカウント、プロフィール、ビジネスページに対する詐欺対策を実施するよう米メタに命じた。写真はフェイスブックのロゴを表示したスマートフォン。2021年10月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市でで撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[シンガポール 3日 ロイター] - シンガポール警察は、フェイスブック上で政府要人になりすました広告、アカウント、プロフィール、ビジネスページに対する詐欺対策を実施するよう米メタに命じた。
2024年2月に施行された「オンライン犯罪被害防止法」に基づく最初の命令の一環で、同社がこれに従わない場合、最高100万シンガポールドル(77万5698ドル)の罰金が科せられる可能性がある。
メタの広報担当者は「法執行機関と協力し続け、これらの詐欺の背後にいる犯罪者に対して法的措置を取る」と述べた。
8月に発表された警察の統計によると、政府関係者になりすました詐欺は25年上半期に1762件と、前年同期の589件からほぼ3倍に増加。被害総額は1億2650万シンガポールドルで、1年前の6720万シンガポールドルから88%増加した。