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米GM、通年利益見通し引き上げ 関税の影響額予想を下方修正

2025年10月21日(火)21時50分

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は21日、通期の調整後コア利益を120億─130億ドルと予想し、従来の100億─125億ドルから上方修正した。GMのロゴ、メキシコで撮影(2025年 ロイター/Raquel Cunha/File Photo)

Nora Eckert

[21日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は21日、通期の調整後コア利益を120億─130億ドルと予想し、従来の100億─125億ドルから上方修正した。

米国の関税が収益に与える影響は想定より小さいとして、影響額の見積もりを従来の40億─50億ドルから35億─45億ドルに引き下げた。

予想される関税の打撃の35%が軽減されると指摘した。トランプ大統領が輸入部品への関税相殺のため、国内での自動車やエンジン生産に対し2030年まで小売価格の3.75%相当の軽減措置を承認したことで、自動車メーカーは安堵している。

メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は株主への書簡で、今回の措置は「今後5年間にわたり米国生産車の競争力が高まる一助になる」と述べた。

第3・四半期の売上高は486億ドルと、前年同期比で小幅減となった。調整後1株利益は2.80ドルへ減少したが、LSEGのアナリスト予想(2.31ドル)を上回った。

同社は厳しい政府の要件を満たすためにEV投資に注力してきたが、トランプ大統領が要件の多くを撤回したと指摘。バーラCEOは「短期的にEVの普及が計画以下になることは明らか」とし、EV関連の費用が今後発生するとの見通しを示した。

その上で「過剰生産能力への対応で迅速かつ果断に行動し、2026年以降のEV関連損失の削減を期待している」述べた。

税額控除の影響で第3・四半期のEV販売は業界全体で好調だったが、GMの売り上げ全体に占める割合は10%以下だった。

GMは米株式市場の取引開始前の時間外取引で10%上昇した。

ロイター
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