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IAEAの核査察官、イランに入国 調査の詳細で合意探る

2025年08月28日(木)00時19分

イランのアラグチ外相は、国際原子力機関(IAEA)の核査察官がイランに入国したと明らかにした上で、調査再開の詳細については、まだ合意に至っていないとの認識を示した。6月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ドバイ 27日 ロイター] - イランのアラグチ外相は、国際原子力機関(IAEA)の核査察官がイランに入国したと明らかにした上で、調査再開の詳細については、まだ合意に至っていないとの認識を示した。イラン国営メディアが27日、報じた。IAEAのグロッシ事務局長も26日、核査察官の第1陣がイラン入りしたと米FOXニュースで述べた。査察再開の方法については協議中としており、合意を探っているとみられる。

IAEAの核査察官がイランに入国するのは、イスラエルによる核施設攻撃を受けてイランが協力を停止して以降、初めて。アラグチ氏は議員に対して、IAEAの査察官がイランのブシェール原子力発電所での燃料交換を監視することになると述べた。

英国、フランス、ドイツの欧州3国は26日、イラン核開発を巡る交渉再開を目指し、イランと会談。欧米諸国はイランが核兵器開発を目指していると指摘する一方、イラン側は民生事業に重点を置いていると主張している。

イスラエルによる先制攻撃を経て、イランとイスラエルは6月、空爆の応酬に発展。これを受け、イランはIAEAとの協力を停止し、新たな協力協定が必要だと表明していた。イラン議会は6月、核施設の査察には国家安全保障最高評議会の承認が必要になることを規定する法案を可決している。

ロイター
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