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ロシア・ムルマンスクLNG、稼働数年遅れの見通し=現地紙
2025年08月21日(木)13時41分
[モスクワ 20日 ロイター] - ロシアの有力紙ベドモスチは20日、ロシア天然ガス大手ノバテクが主導する液化天然ガス(LNG)事業「ムルマンスクLNG」の稼働開始が数年遅れる見通しだと報じた。最新の政府計画を引用して伝えた。
ロシアは2030─35年までに世界のLNG市場で20%のシェア獲得を目指し、カタールやオーストラリア、米国と競っているが、遅延によってロシアは新たな課題を突き付けられた形だ。
同事業は当初、2027年末までに最初のトレイン(液化設備)2基が始動し、29年に全ラインの稼働開始を見込んでいた。
しかし、同紙によると、生産開始が32年にずれ込む可能性があるという。同年にLNGターミナルも操業を始める見通し。遅延の理由は明らかにされていない。 ムルマンスクLNGの最終的な生産量は年間2040万トンと、ロシア最大のLNGプラントになる見通し。