スイス政府、国内企業の競争力強化策推進へ 米高関税受け

[チューリヒ ２０日 ロイター] - スイス政府は２０日、国内企業の競争力強化に向けた取り組みを強化する方針を明らかにした。

トランプ米政権が今月、スイス製品に３９％の関税を発動。医薬品やその他一部の品目は今のところ対象外とされているものの、スイス政府は国内企業の中には深刻な痛手を受ける向きが出てくる恐れがあると懸念を示した。現時点でスイスのモノを輸出する企業の約１０％が米関税の影響を受けるという。

こうした中で「（政府は）経済政策課題を断固として推進するとともに、企業の規制面の負担軽減に注力する」と述べ、企業に高いコストをもたらしている幾つかの新規則については撤回する可能性もあると説明した。

スイス政府は、国内企業が取引先の国・地域を多様化して、米国以外の海外市場へのアクセスを強化する必要もあると強調した。