インド国営石油会社、非ロシア産原油を2200万バレル購入

インドの大手国営製油会社インディアン・オイル(IOC)とバーラト・ペトロリアム(BPCL)が、非ロシア産原油を9─10月納入分として少なくとも合わせて2200万バレル購入したことが、複数の貿易関係者の話で明らかになった。写真はインディアン・オイルのロゴ。ハリヤナ州バゴラで6月撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
Nidhi Verma Florence Tan
[ニューデリー/シンガポール 8日 ロイター] - インドの大手国営製油会社インディアン・オイル(IOC)とバーラト・ペトロリアム(BPCL)が、非ロシア産原油を9─10月納入分として少なくとも合わせて2200万バレル購入したことが、複数の貿易関係者の話で明らかになった。
米国はインドに対しロシア産原油の購入停止を強く求めている。
インドの国営製油会社は、ロシアによるウクライナ侵攻後の2022年以降、割安なロシア産原油を購入していたが、トランプ米大統領からの圧力を受け、7月下旬にロシア産原油の購入を一時停止した。
関係者によると、IOCは直近の入札で米国産マーズ原油200万バレル、ブラジル産原油200万バレル、リビア産原油100万バレルを購入した。
過去1週間の入札でも、中東、米国、カナダ、ナイジェリア産の原油800万バレルを9月納入分として購入している。
関係者によると、BPCLも9月納入分として900万バレルを交渉を通じて購入。内訳はアンゴラ産原油100万バレル、米国産マーズ原油100万バレル、アブダビ産原油300万バレル、ナイジェリア産原油200万バレルなど。