可能な限り早期にPB黒字化、「市場の信認大切に」と石破首相

8月7日、石破茂首相(写真)は、経済財政諮問会議で公表した中長期試算を踏まえ、国・地方の基礎的財政収支(PB)を2025年度から26年にかけて可能な限り早期に黒字化させると述べた。7月23日、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Yoshifumi Takemoto
[東京 7日 ロイター] - 石破茂首相は7日、経済財政諮問会議で公表した中長期試算を踏まえ、国・地方の基礎的財政収支(PB)を2025年度から26年にかけて可能な限り早期に黒字化させると述べた。「市場からの信認を大切にする」と語った。
試算を踏まえ、国・地方の債務残高対国内総生産(GDP)比が早期にコロナ禍前の水準となるよう、安定的に引き下げると説明した。
内閣府は同日、政府経済見通しの年央試算と中長期試算を公表し、2025年度の実質成長率を従来(1月閣議決定時)の1.2%から0.7%へ大幅に下方修正した。一方、税収増などにより25年度と26年度のPB見通しはそれぞれ引き上げ、26年度は黒字幅が拡大する。