南仏で80年ぶり大規模森林火災、パリ上回る面積が焼失

フランス南部オード県で約80年ぶりの大規模な森林火災が発生し、消防隊が6日、消火活動に当たった。写真はオード県で撮影。Securite Civile提供(2025年 ロイター)
Manon Cruz Charlotte Van Campenhout
[サンロランドラカブルリス(フランス) 6日 ロイター] - フランス南部オード県で約80年ぶりの大規模な森林火災が発生し、消防隊が6日、消火活動に当たった。火災により、既にパリより広い範囲が焼失している。
県によると、ペルピニャン市から約30キロ離れたサンロランドラカブルリス村で1人が死亡。森林や村落に急速に燃え広がったため、少なくとも25棟の家屋が焼失、住民や観光客が避難を余儀なくされた。また多くの道路が閉鎖されている。
バイル首相は被災した村を視察し、「これは前例のない規模の大惨事だ」と述べた。
これまでの焼失面積は1万5000ヘクタールを超え、ルタイヨー内相は、過去数年間に仏全土で焼失した総面積に匹敵すると指摘。1949年以降、国内で発生した単一の火災としては最大の焼失規模と述べた。
県は、火災が極めて急速に進行しており、約2000人の消防士が消火に当たっている一方、約2500世帯が停電していると説明した。