武藤経産相、サハリン2への影響「懸念は共有」 ロシア巡り米が関税検討

武藤容治経産相(写真)は5日の参院予算委員会集中審議で、ロシアからエネルギーを購入する国々にトランプ米大統領が検討を表明した追加関税について、日本が対象になりうる「懸念は共有している」と述べた。写真は都内の首相官邸で昨年10月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 5日 ロイター] - 武藤容治経産相は5日の参院予算委員会集中審議で、ロシアからエネルギーを購入する国々にトランプ米大統領が検討を表明した追加関税について、日本が対象になりうる「懸念は共有している」と述べた。金子道仁(維新)委員への答弁。日本はロシアのサハリン2から液化天然ガス(LNG)を調達している。
武藤経産相は「現時点で(日本には)追加関税は課されていない」としつつ、「海外からのエネルギー安定供給確保に支障をきたさないよう万全を期す」と語った。
トランプ大統領は4日、自身のソーシャルメディアで「インドはロシアから大量の原油を購入しているだけでなく、市場で売却して巨額の利益を得ている」、「ロシアによって、ウクライナでどれだけの人々が殺されているか全く気にしていない」とインドを非難し、「関税を大幅に引き上げる」と表明した。