カナダ、ガザに援助物資を投下 イスラエルの国際法違反を非難

カナダは4日、パレスチナ自治区ガザに人道支援物資を空中投下したと発表し、イスラエルが国際法に違反していると改めて非難した。写真は物資を搭載したカナダ空軍の輸送機。ヨルダン・アンマンの国際空港で撮影。カナダ軍提供(2025年 ロイター)
Kanishka Singh
[4日 ロイター] - カナダは4日、パレスチナ自治区ガザに人道支援物資を空中投下したと発表し、イスラエルが国際法に違反していると改めて非難した。
カナダ政府は声明で「(カナダ軍が)CC─130Jハーキュリーズ航空機を使用し、国際関係省の支援の下、ガザ地区への重要な人道援助の空中投下を行った。投下された物資は2万1600ポンドに上った」と述べた。
カナダ放送協会によると、カナダ軍が自国の航空機を使ってガザ上空から人道支援物資を投下したのはこれが初めてだという。
イスラエル軍はカナダを含む6カ国がガザ住民向けの食糧援助物資120個を空輸したと発表した。他の5カ国はヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、ドイツ、ベルギー。
カナダ政府は、イスラエルの制限が人道支援団体に難題をもたらしていると指摘。「援助の妨害は国際人道法違反であり、直ちにやめるべきだ」と述べた。
在カナダ・イスラエル大使館は現時点でコメントを発表していない。イスラエルは国際法に違反しているという非難を否定し、ガザでの厳しい状況はイスラム組織ハマスの責任だとしている。