ヤマハ発、通期営業益予想1200億円に下方修正 米関税でコスト増

ヤマハ発動機は8月5日、25年12月期通期の連結営業利益予想(国際会計基準)を前年比33.9%減の1200億円に下方修正した。写真は同社のロゴ。2017年10月、都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 5日 ロイター] - ヤマハ発動機は5日、25年12月期通期の連結営業利益予想(国際会計基準)を前年比33.9%減の1200億円に下方修正した。モーターサイクル事業で、上期にベトナムで一時的な生産・出荷停止が発生したほか、インドで販売台数が減少。マリン事業でも米国での需要が想定を下回った。下期にかけても、インドネシアでの自動車税増税の影響に加え、米国の追加関税によるコスト増で売り上げ、利益とも減少を見込む。
従来予想は同26.7%増の2300億円だった。IBESがまとめたアナリスト14人のコンセンサス予想では、通期の連結営業利益の平均値は1914億円。
通期の売上収益予想は同0.2%減の2兆5700億円(従来予想2兆7000億円)、純利益予想は同58.4%減の450億円(同1400億円)。
通期配当予想は50円で据え置いた。
この日発表した25年1─6月期の連結決算は売上収益が前年同期比5.2%減の1兆2778億円、営業利益が同45.4%減の840億円、純利益が同52.9%減の531億円だった。