[ジャカルタ 5日 ロイター] - インドネシア統計局が5日に発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.12%増となり、第1・四半期の4.87%増から加速した。

ロイターがまとめた予想(4.80%増)を上回り、2023年第2・四半期以来の高水準だった。堅調な投資と家計支出にけん引された。

ただ、エコノミストは下半期の成長維持にはさらなる景気支援が必要となる可能性があると指摘している。

DBS銀行のエコノミスト、ラディカ・ラオ氏は「第2・四半期のGDP成長率は当社の予想を上回った。この差は、駆け込み需要による純輸出の押し上げで説明できるだろう」と述べた。

同国では自動車販売の減少、消費者信頼感の冷え込み、購買担当者景気指数(PMI)の低迷など、景気鈍化に対する懸念が強まっていた。

GDPの半分以上を占める家計支出は、祝日や学校の休暇中の飲食・旅行への支出増加に支えられ、前年同期比4.97%増と前期の4.95%増からわずかに加速した。

投資の伸びは6.99%増と4年ぶりの高水準に達した。ジャカルタの大量高速輸送システム(MRT)の拡張など、インフラ事業が貢献した。政府支出は0.33%減少した。

輸出は植物油、金属、電子機器、自動車部品の出荷増に後押しされた。インドネシアの輸出額は今年上半期、米国の関税を見越した輸出注文の前倒しによって増加した。

メイバンクのエコノミスト、ブライアン・リー氏は、今後、国際貿易の鈍化で輸出が低迷し、貿易黒字がさらに縮小する可能性があると指摘。

「われわれは年内にさらに0.5%の利下げを予想している。また政府は年末に向けて第3次景気刺激策を導入する計画を立てている」と述べた。

第2・四半期のGDPは季節調整前の前期比では4.04%増加した。

インドネシア中央銀行は統計発表に先立ち、今年の経済成長率を4.6─5.4%と予想した。

第2・四半期はパーム油製品やベースメタルなど輸出品の需要と医薬品の国内需要に支えられ、製造業が成長をけん引した。

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