ランナー歓迎。歩く人も大目に見よう──4月20日の米ボストンマラソンを前に、スポーツ用品大手ナイキが掲げた広告スローガンが炎上した。精鋭ランナーをたたえる狙いだったが、途中で歩くこともある市民ランナーに「排他的で見下している」と受け止められたからだ。ナイキは結局、広告を差し替えた。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった2020年からナイキをめぐる状況は一変している。「消費者への直接販売(D2C)」戦略は失敗し、同社が独占していた売り場には今や、ホカ、オン、アシックスなどの商品が並ぶ。
ナイキがライフスタイル路線の拡大に力を入れている間に、競合各社はランニングシューズの進化に注力し、市場で着実にシェアを伸ばしてきた。
ナイキ株は最高値を更新した21年11月以降、70%も下落。今年だけで30%下がっている。
市民ランナーはナイキを世界的なブランドに押し上げたが、彼らとのつながりが消えてしまったことは明らかだ。ボストンのランナーたちに聞けば、よく分かる。
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