ニュース速報
ワールド

中国外相、米との関与拡大呼びかけ 対立に警鐘

2025年07月31日(木)08時50分

王毅外相は30日、米国と中国は「衝突や対立を避けるべき」とし、両国はコミュニケーションや協議に向けたチャンネルを拡大すべきという認識を示した。マレーシア・クアラルンプールで11日撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)

[北京 30日 ロイター] - 王毅外相は30日、米国と中国は「衝突や対立を避けるべき」とし、両国はコミュニケーションや協議に向けたチャンネルを拡大すべきという認識を示した。北京で開催された米企業の代表団と会合での発言を中国外務省が発表した。

王氏はゴールドマン・サックス、ボーイング、アップルの幹部を含む代表団と会合で、「中国は米国との関与を強化し、誤った判断を避け、相違に対応し、協力を模索する用意がある」と語った。

米中は前日、スウェーデンの首都ストックホルムで2日間にわたり開催していた関税に関する閣僚協議を終了。5月に合意した90日間の関税と輸出規制の一時停止措置を延長することで合意した。

王氏は、中米関係は世界情勢の影響を受け、国際力学に「深遠な影響」を及ぼしているとの認識を示した。

「中国と米国は、より多くのコミュニケーションと協議のチャンネルを確立し、お互いを客観的、合理的、現実的に捉え、正しい戦略的認識を育む必要がある」と述べ、両国が「一国主義といじめ」を拒否するよう促した。

米国企業が中国市場に対する信頼を維持することを奨励し、中国への投資を継続することを歓迎するとした。

米企業代表団は今週、中国を訪問しており、李楽成・工業情報化相とも面会した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-トランプ大統領、金利据え置いたパウエルFRB

ワールド

キーウ空爆で8人死亡、88人負傷 子どもの負傷一晩

ビジネス

再送関税妥結評価も見極め継続、日銀総裁「政策後手に

ワールド

ミャンマー、非常事態宣言解除 体制変更も軍政トップ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 3
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 7
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 8
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 9
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 10
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 10
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中