中国外相、米との関与拡大呼びかけ 対立に警鐘

王毅外相は30日、米国と中国は「衝突や対立を避けるべき」とし、両国はコミュニケーションや協議に向けたチャンネルを拡大すべきという認識を示した。マレーシア・クアラルンプールで11日撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)
[北京 30日 ロイター] - 王毅外相は30日、米国と中国は「衝突や対立を避けるべき」とし、両国はコミュニケーションや協議に向けたチャンネルを拡大すべきという認識を示した。北京で開催された米企業の代表団と会合での発言を中国外務省が発表した。
王氏はゴールドマン・サックス、ボーイング、アップルの幹部を含む代表団と会合で、「中国は米国との関与を強化し、誤った判断を避け、相違に対応し、協力を模索する用意がある」と語った。
米中は前日、スウェーデンの首都ストックホルムで2日間にわたり開催していた関税に関する閣僚協議を終了。5月に合意した90日間の関税と輸出規制の一時停止措置を延長することで合意した。
王氏は、中米関係は世界情勢の影響を受け、国際力学に「深遠な影響」を及ぼしているとの認識を示した。
「中国と米国は、より多くのコミュニケーションと協議のチャンネルを確立し、お互いを客観的、合理的、現実的に捉え、正しい戦略的認識を育む必要がある」と述べ、両国が「一国主義といじめ」を拒否するよう促した。
米国企業が中国市場に対する信頼を維持することを奨励し、中国への投資を継続することを歓迎するとした。
米企業代表団は今週、中国を訪問しており、李楽成・工業情報化相とも面会した。