豪消費者信頼感、7月は小幅改善 中銀の金利据え置きで楽観後退

　７月１５日、オーストラリアのウエストパック銀行とメルボルン研究所が発表した７月の豪消費者信頼感指数は９３．１で、前月比で０．６％、前年比では１２．６％それぞれ上昇した。写真は２０２４年５月、シドニーで撮影（２０２５年　ロイター/Jaimi Joy）

[シドニー １５日 ロイター] - オーストラリアのウエストパック銀行とメルボルン研究所が発表した７月の豪消費者信頼感指数は９３．１で、前月比で０．６％、前年比では１２．６％それぞれ上昇した。

数字はやや改善したものの１００を下回り、悲観論がなお楽観論を上回っている。オーストラリア準備銀行（中央銀行）が利下げを見送ったことで経済に対する楽観度が薄らいだ形。

中銀は８日、政策金利を３．８５％に据え置くと発表。利下げをほぼ確実視していた市場では、政策金利の最終到達水準が切り上がった。

ウエストパックの豪マクロ予測責任者、マシュー・ハッサン氏は、中銀会合前の集計では９５．６だったが、会合後は９２にとどまったと指摘。「消費者心理は依然、全体に慎重に悲観的な水準にとどまっている」と述べた。

今後１２カ月の経済見通しを示す指数は前月比１．８％上昇、５年間の見通しを示す指数は２．８％低下した。

家計を示す指数は前年比で５．０％上昇、今後１２カ月の見通しを示す指数は２．６％上昇した。

高額な家庭用品購入に向いた時期かどうかを示す指数は２．６％低下した。