スイスのゼロ金利政策で銀行経営圧迫、融資コスト上昇の懸念

スイス国立銀行(中央銀行)がゼロ金利を導入したことを受けて、銀行の経営が圧迫されるとの懸念が出ている。写真はベルンの同中銀本部で1月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
Oliver Hirt John Revill Ariane Luthi
[チューリヒ 14日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)がゼロ金利を導入したことを受けて、銀行の経営が圧迫されるとの懸念が出ている。アナリストらは、銀行が資金調達源を多様化する動きを見せれば、融資コストが上昇する可能性があると指摘している。
スイス国立銀行(中央銀行)は6月に基準金利をゼロに引き下げ、主要国で最も低い金利水準となった。
銀行コンサルティングを手掛けるzebのダニエル・ゲイスマン氏は、スイス中銀が今年2回利下げしたことを受けて、銀行の純金利収入(NII)は今年約6億6000万スイスフラン(8億3000万ドル)減少すると推計。2024年のNIIは約200億フランだった。
スイス中銀によると、金利が0%近辺だった11年から15年までの間、スイスの銀行の純金利マージンは1.4%から1.1%に低下した。ゲイスマン氏は、11─14年に銀行の利益が約40億フラン押し下げられたと推計する。ただ、今回は当初からマージンの水準が低く、影響はそれほど顕著ではないとみる。
預金者への金利をゼロにできないため、銀行が利益を確保するには、他の手段で失われた収益源を補う必要がある。スイス銀行協会(SBA)のチーフエコノミスト、マーティン・ヘス氏は、預金ではなく、よりコストのかかる資本市場の商品などで資金調達し、その分融資コストが上昇する可能性があると述べた。「最終的に実体経済と顧客に転嫁されることになる」と、住宅ローンコストの上昇に言及した。
ゼロ金利の影響を大きく受ける銀行に比べ、資産管理会社への影響は限定的とみられる。ゼロ金利が長期化した場合には銀行の経営への影響は大きくなるとの指摘も出ている。
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