トランプ氏、無人機防衛強化や超音速飛行促進へ大統領令に署名

6月6日、トランプ米大統領は、脅威となるドローン(無人機)に対する米国の防衛強化、電動式「空飛ぶタクシー」の開発支援、超音速民間航空機の促進を目的とした3つの大統領令に署名した。ホワイトハウスで5日撮影(2025年 ロイター/Kent Nishimura)
[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、脅威となるドローン(無人機)に対する米国の防衛強化、電動式「空飛ぶタクシー」の開発支援、超音速民間航空機の促進を目的とした3つの大統領令に署名した。ホワイトハウスが発表した。
ドローンによる商業配送の実現に向け重要な一歩となる、操縦者の視界を超えたドローンの日常的な使用を目指すほか、中国のドローン企業への依存を減らし、電動垂直離着陸機(eVTOL)の試験を進める。
ホワイトハウス科学技術政策局のクラツィオス局長は「犯罪テロリストや外国人による米国空域でのドローンの悪用という脅威の増大」に対処することもトランプ大統領の狙いだと説明。
「オリンピックやワールドカップのような大規模な公共イベントを控え、われわれは空中を含む国家安全保障上の脅威から国境を守っている」と述べた。
米プロフットボールリーグ(NFL)はここ数年、試合中に制限空域を飛行するドローンが増えているとし、大統領令はファンを守るために不可欠だと称賛した。
トランプ氏はまた、1973年に導入された陸地上空での超音速機の飛行禁止措置を解除するよう連邦航空局(FAA)に指示した。