米・カナダ首脳、関税巡り直接協議=カナダ産業相

カナダのカーニー首相は、米国との貿易・安全保障協定の枠組みを策定するため、トランプ米大統領と秘密裏に直接協議を行っている。2日撮影(2025年 ロイター/Nayan Sthankiya)
[オタワ 5日 ロイター] - カナダのジョリー産業相は5日、カナダに対する関税を撤廃するよう米国を説得する取り組みの一環として、カーニー首相がトランプ米大統領と直接協議を行っていると明らかにした。
ジョリー氏は記者団に対し「貿易戦争が進行する中で、外交交渉が並行して行われるのは通常のことだ。カーニー首相とトランプ大統領が対話を進めるのは当然のことだ」と述べた。
これに先立ちカナダ紙グローブ・アンド・メールは、カーニー首相が米国との貿易・安全保障協定の枠組みを策定するためにトランプ大統領と秘密裏に直接協議を行っていると報道。フクストラ駐カナダ米国大使の話として、米国とカナダの首脳、および主要閣僚の協議は、確実に前向きな結果が得られるよう、慎重に進められているとしていた。
報道によると、協議にはカナダからルブラン・カナダ・米国貿易担当相、米国からラトニック商務長官とグリア米通商代表部(USTR)代表が参加しており、9月までに合意に達する可能性があるという。
この報道について、在カナダ米国大使館からコメントは得られていない。