米中首脳が電話会談、通商交渉団が「近く会合」とトランプ氏

トランプ米大統領は5日、中国の習近平国家主席と電話会談を行い、米中両国の交渉団が近く協議すると明らかにした。2017年4月撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
Trevor Hunnicutt Yukun Zhang
[ワシントン/北京 5日 ロイター] - トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は5日、電話会談を行い、両国間で高まる貿易摩擦やレアアース(希土類)を巡り議論した。ただ、主要課題は今後の協議に委ねられる形となった。
トランプ氏は習氏と約1時間半にわたり会談。トランプ氏は会談後、自身のソーシャルメディアへの投稿で「会話の大半は貿易に集中した」とし、レアアース製品に関しては「もはやいかなる疑問もないはずだ」と言及。
ベセント財務長官、ラトニック商務長官、グリア米通商代表部(USTR)代表が率いる代表団が中国側と「近く」会談する予定だと述べた。ただ、開催場所は未定とした。
また、記者団に対し「中国との関係および貿易協定は非常に良好な状態にある」とし、双方が相互に訪問するよう招待し合ったことも明らかにした。
一方、中国政府によると、習主席はトランプ氏に対し、世界経済の混乱を招いている関税措置を撤回するよう要請したほか、台湾問題を巡り脅威的な措置を取らないよう警告したという。
今回の電話会談は中国による重要鉱物の輸出規制を巡る米中の対立が続く中で行われた。