豪家計支出、4月は前月比+0.1% 金利低下でも消費低調

オーストラリア統計局が5日発表した4月の家計支出指数(MHSI、季節調整済み)は前月比0.1%の小幅な上昇にとどまった。写真はシドニーで3月に撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア統計局が5日発表した4月の家計支出指数(MHSI、季節調整済み)は前月比0.1%の小幅な上昇にとどまった。借入金利の低下やインフレ鈍化にもかかわらず、依然として消費が所得の伸びを下回っていることが改めて示された。
3月は0.1%低下していた。4月は9部門のうち4部門でマイナスとなり、衣料品やタバコ・アルコールの支出減少が目立った。
統計局は「家計による衣料品や履物、新車の購入が減少し、モノへの支出は1.1%低下した」と指摘。「娯楽や文化活動、医療、外食がサービス支出の1.5%上昇に寄与した」と分析した。
MHSIの前年比の伸びは3.7%にやや鈍化した。
MHSIは7月から現行の小売売上高リポートに取って代わるもので、家計消費の68%をカバーし、小売売上高調査の2倍以上になる。 多くのサービスに対する支出が含まれるため、国内総生産(GDP)統計の家計消費動向を把握するのにより良い指標となる。