トランプ氏、ハーバード大留学希望者の入国停止 布告に署名

トランプ米大統領は、ハーバード大学での留学や交流プログラム参加を希望する外国人の入国を一時停止する布告に署名した。ホワイトハウスが4日に発表した。写真はハーバード大学ビジネススクールのキャンパスで4月に撮影(2025年 ロイター/Faith Ninivaggi)
[4日 ロイター] - トランプ米大統領は、ハーバード大学での留学や交流プログラム参加を希望する外国人の入国を一時停止する布告に署名した。ホワイトハウスが4日に発表した。当初の期間は6カ月だが、延長される可能性もある。
布告は入国停止の理由として国家安全保障上の懸念を挙げている。
また、「布告の基準を満たす」ハーバード大の在学生について、既存の学術・交流ビザを「取り消すことを検討する」よう国務省に指示した。
ハーバード大は声明で、布告は「(言論の自由を保障する)憲法修正第1条の権利を侵害する、政権の新たな違法な報復措置だ」と反発。「当大学は今後も留学生を守り続ける」と強調した。
布告は、ハーバード大が「外国とのつながりや過激主義に関する歴史」を示し、中国を含む「外国の敵対勢力と広く関わってきた」と指摘。「外国の敵対勢力が米高等教育への容易なアクセスを利用して情報を盗み、研究開発を悪用し、偽情報を広めることを連邦捜査局(FBI)が長い間警告してきた」とした。
また、ハーバード大で「近年、犯罪が急増しているにもかかわらず、キャンパスにおける少なくとも一部の行動違反を罰しなかった」と主張したほか、留学生の「既知の違法または危険な活動」について、国土安全保障省に十分な情報を提供しなかったと非難した。