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米検察が中国籍の男女2人起訴、農業テロ可能な病原菌持ち込みで

2025年06月04日(水)12時24分

米連邦検察は3日、農業テロに使われる恐れのある危険な病原菌を研究のため米国に密かに持ち込んだとして、中国籍の男女2人を密輸、共謀、偽証などの罪で起訴した。写真は司法省のロゴマークと星条旗。4月23日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 3日 ロイター] - 米連邦検察は3日、農業テロに使われる恐れのある危険な病原菌を研究のため米国に密かに持ち込んだとして、中国籍の男女2人を密輸、共謀、偽証などの罪で起訴した。

司法省によると、この病原菌は一部の作物で赤かび病を発症させ、農業テロの兵器になり得ると分類されていることが分かった。赤かび病によって全世界で毎年数十億ドル相当の被害が発生しているという。

米連邦捜査局(FBI)の訴状によると、現在中国に滞在している中国籍の男(34)は昨年7月、知人の中国籍の女(33)の下を訪れた際にこの病原菌を米国に持ち込んだ。男は、女が勤務するミシガン大の研究所で研究を行うために、違法と知りながらこの菌を持ち込んだと認めている。

電子メールなどの通信記録から、2人が男の渡米前から生物材料の送付や研究内容についてやり取りしていたことも明らかになったという。

ロイター
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