ニュース速報
ワールド

米商務長官、関税訴訟の不透明感はEUに有利との見方を一蹴

2025年06月02日(月)07時52分

 6月1日、ラトニック米商務長官(写真)は「FOXニュース・サンデー」のインタビューで、米国の関税を巡る裁判の先行き不透明感が欧州連合(EU)の関税交渉に有利に働くとの見方を一蹴し、協議は継続中だと述べた。ワシントンで4月撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)

Ted Hesson

[ワシントン 1日 ロイター] - ラトニック米商務長官は1日放送された「FOXニュース・サンデー」のインタビューで、米国の関税を巡る裁判の先行き不透明感が欧州連合(EU)の関税交渉に有利に働くとの見方を一蹴し、協議は継続中だと述べた。

長官は、米国の関税訴訟の不透明感でEUの交渉力が高まったとする、ロイターが伝えたEU当局者発言について問われると、「愚かな人間の愚かなコメントに耳を傾けてはいけない」と回答。「われわれと交渉している全ての国は、トランプ大統領の力と米国の労働者を守る彼の能力を理解している」と述べた。

米国際貿易裁判所は先月28日、輸入品に全面的に課税することは大統領の権限を逸脱しているとして、トランプ大統領が発動した一連の関税の大部分を差し止めた。

米連邦巡回控訴裁判所(高裁)は翌29日、この差し止め判断を一時停止し、関税措置を復活させる判断を下した。

ラトニック氏は裁判所の判断後、「全員がすぐに交渉の席に戻った」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ、クリミア橋を再び攻撃 爆発物で橋脚損傷

ビジネス

中国首相、日本との貿易・投資拡大呼びかけ 日中友好

ワールド

韓国大統領選、革新系野党・李氏が出口調査で大きくリ

ビジネス

「最善交渉案」求める米の書簡、EUは未受領=関係筋
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び込んだドローンで軍用機41機を破壊
  • 3
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっしり...「これ何?」と写真投稿、正体が判明
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 7
    「不思議な発疹」の写真に、ネットで議論沸騰...医師…
  • 8
    女性が愛馬に「後輩ペット」を紹介...亀を見た馬の「…
  • 9
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 10
    「SDGs認証」の可能性とは?...日本サステナブルビジ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 5
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 6
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 7
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 8
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 7
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中