イランがイスラエルに警告、核施設攻撃準備との報道 米にもけん制

イランのアラグチ外相は5月22日、イスラエルがイランの核施設への攻撃を準備している可能性があるとのCNN報道を受け、攻撃があった場合、米国にも責任があるとの見解を示した。4月18日、モスクワで撮影(2025年 ロイター/Tatyana Makeyeva)
[ドバイ 22日 ロイター] - イランのアラグチ外相は22日、イスラエルがイランの核施設への攻撃を準備している可能性があるとのCNN報道を受け、攻撃があった場合、米国にも責任があるとの見解を示した。
イランと米国は23日、イランの核開発計画を巡る5回目の協議を行う予定。
CNNは20日、複数の米当局者の話として、イスラエルがイランの核施設を攻撃する準備をしていると報道。イスラエルが最終決定を下したかどうかは不明で、米政府内でも攻撃が決定されるかどうかを巡り意見の相違があるという。
アラグチ氏はグテレス国連事務総長宛ての書簡で「イランはイスラエルのシオニスト政権によるいかなる冒険主義も強く警告し、この政権によるいかなる脅威や不法行為にも断固として対応する」と述べた。
また、イランは米国も攻撃の「参加国」と見なすとし、脅威が続けばイランは核施設と核物質を防御するための「特別措置」を取る必要があると言及。そうした措置は国際原子力機関(IAEA)に報告すると述べた。
アラグチ氏はどのような措置が検討されているかは明言しなかった。
イランの革命防衛隊はこの日、イスラエルがイランを攻撃した場合、「壊滅的で決定的な対応」を受けると警告した。
また、アラグチ氏はテレビインタビューで、米国がウラン濃縮停止を目的としているなら、核合意はあり得ないと語った。イランは核開発計画は民生用としている。