G7財務相・中銀総裁、中国念頭に「過度の不均衡」対処で合意へ=報道

主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁は、カナダのバンフで開催中の会合で、世界経済の「過度の不均衡」に対処することを約束する見通し。21日撮影(2025年 ロイター/Todd Korol)
[バンフ(カナダ西部アルバータ州) 22日 ロイター] - 主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁は、カナダのバンフで開催中の会合で、世界経済の「過度の不均衡」に対処すると確約する見通し。ブルームバーグ・ニュースが22日、共同声明草案を引用して報じた。
報道によると、G7財務相・中銀総裁は「非市場的な政策や慣行」がいかに国際経済の安全保障を損なうかについて共通の理解が必要だと指摘。また声明草案では「市場集中と国際サプライチェーンの耐性」の分析を求めているという。
さらに「公平な競争の場の重要性と、同じルールを順守せず透明性を欠く人々によって引き起こされる損害に対処するために幅広く協調したアプローチを取ること」で合意したもよう。
これは明らかに中国を念頭に置いたものとみられるが、草案には中国の名前は挙がっていないという。
またG7は、ウクライナとの停戦が成立しない場合、ロシアに対する制裁を強化する選択肢を検討する方向。このほか、税関システムの圧迫につながり、違法薬物やその他の不正品の密輸に利用される可能性のある、少額の国際小包の増加にも認識を示すとみられる。
ロイターは報道を確認できていない。米財務省報道官からこの報道に関するコメントは得られていない。