訂正-対米交渉は重要だが、多国間主義が不可欠=中国WTO代表団

5月21日、中国政府は米国との通商交渉は見解の相違を埋めるための重要なステップだが、本当に必要なのは国際貿易の混乱から脱却するために「必要不可欠な」多国間主義だと主張した。写真は米カリフォルニア州オークランド港に積まれた中国の貨物。12日撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
(英文の訂正により、見出しと第2段落の「世界貿易機関(WTO)代表部」を「世界貿易機関(WTO)代表団」に訂正します)
Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 21日 ロイター] - 中国政府は21日、米国との通商交渉は見解の相違を埋めるための重要なステップだが、本当に必要なのは国際貿易の混乱から脱却するために「必要不可欠な」多国間主義だと主張した。
中国の世界貿易機関(WTO)代表団(訂正)はジュネーブで開催されたWTO一般理事会で「2国間協議が機能することもあるが、中国はグローバルな課題に対処する上で、多国間主義が不可避かつ究極の選択だと考えている」との声明を発表。「われわれは解決策を見出す必要がある」と述べた。
「一方的な関税や『相互関税』の脅しは、火に油を注ぐようなもので、これは全くの誤りだ。開かれた、安定的な、ルールに基づく国際経済・貿易秩序が全体の共通利益に寄与する」と述べた。
一方、米国は「現在の形の多国間貿易システムは、このシステムが抱える深刻な課題に対処できていない」と表明。加盟国が深刻な貿易不均衡や非市場的な政策に対処しておらず、WTOの原則に反していると主張した。