ニュース速報
ワールド

韓国産業通商相、米通商代表に関税免除を要請 代表団が来週訪米

2025年05月16日(金)20時29分

 韓国の安徳根・産業通商資源相は、グリア米通商代表部(USTR)代表(写真)と会談し、米関税措置の免除を改めて要請したことを16日に明らかにした。5月15日、西帰浦市で撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

By Jihoon Lee

[西帰浦(韓国) 16日 ロイター] - 韓国の安徳根・産業通商資源相は、グリア米通商代表部(USTR)代表と会談し、米関税措置の免除を改めて要請したことを16日に明らかにした。

安氏とグリア氏の会談は、韓国の済州島で2日間にわたって開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)通商担当相会合の合間に行われた。

今回の会合は、4月下旬に行われた初回交渉に続く、米韓の2回目の高官級協議。両国は7月までに貿易協定をまとめることで合意しており、協定には関税・非関税措置、経済安全保障、投資協力、通貨政策の主要4分野が含まれる予定だ。

韓国側の当初の交渉担当者だった韓悳洙・首相と崔相穆・企画財政相が辞任したため、貿易交渉の進展を疑問視する声も出ている。

安氏は、米国側は大統領選挙による遅延のリスクを十分に理解していると述べた。

来週、韓国の代表団が訪米し、関税交渉の一環で技術的な協議を行う。産業通商資源省によると、均衡の取れた貿易と非関税障壁などが重点議題になる見通し。

韓国は、造船協力を交渉の重要なカードだとみる。一方、在韓米軍の駐留費問題は関税交渉から切り離したい考えだ。

関係者によると、アルファベット傘下グーグルが韓国政府に地図データの海外移転を要請したことは、関税交渉に含まれる可能性がある。

ラトニック米商務長官は先週、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、日本と韓国との「迅速な合意」は期待していないと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ国防相「次は首脳会談」、直接交渉の目標は

ビジネス

米ミシガン大消費者信頼感、5月速報値悪化 1年先期

ワールド

欧州首脳「ロシアの姿勢容認できず」、ウクライナとの

ビジネス

スイス中銀総裁、マイナス金利「排除せず」
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」する映像が拡散
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    大手ブランドが私たちを「プラスチック中毒」にした…
  • 5
    宇宙の「禁断領域」で奇跡的に生き残った「極寒惑星…
  • 6
    ヤクザ専門ライターが50代でピアノを始めた結果...習…
  • 7
    中ロが触手を伸ばす米領アリューシャン列島で「次の…
  • 8
    戦車「爆破」の瞬間も...ロシア軍格納庫を襲うドロー…
  • 9
    これが「女性ウケする男性像」で間違いない...『君の…
  • 10
    MEGUMIが私財を投じて国際イベントを主催した訳...「…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」にネット騒然
  • 4
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 5
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
  • 6
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 7
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 8
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 9
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
  • 10
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワ…
  • 5
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 7
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 8
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中