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グリーンランドは米との安全保障協定による恩恵拡大を期待=外相

2025年05月16日(金)11時40分

 5月15日、デンマーク領グリーンランド自治政府のモッツフェルト外相(写真)は、グリーンランドは1951年に米国とデンマークが結んだ安全保障協定からより多くの恩恵を得たいと述べつつ、欧州連合(EU)にも関係の強化を呼びかけた。写真は1月、コペンハーゲンで撮影。提供写真(2025年 ロイター/Ritzau Scanpix/Emil Helms)

[ブリュッセル 15日 ロイター] - デンマーク領グリーンランド自治政府のモッツフェルト外相は15日、グリーンランドは1951年に米国とデンマークが結んだ安全保障協定からより多くの恩恵を得たいと述べつつ、欧州連合(EU)にも関係の強化を呼びかけた。EU高官との協議のためにブリュッセルを訪れた際に行われたロイターとのインタビューでの発言。

トランプ米大統領はグリーンラド領有に意欲を見せ、武力による取得の可能性も排除していない。こうした姿勢に対してグリーンランドとデンマークの指導者は反発している。

1951年の協定は、デンマークとグリーンランドへの通知を条件に、米国にグリーンランド領内で自由に移動し、軍事基地を建設する権利を認めている。

モッツフェルト氏は「米国の安全保障協定からより多くを得たい」と述べ、グリーンランドは気候変動や教育、ビジネスの分野で米国との協力拡大を望んでいると付け加えた。

またEUとの関係について「より双方向的かつ直接的な協力を欲している」と述べ、関係の強化やグリーンランド経済の多様化につながることへの期待を示した。

グリーンランドとEUは2023年、持続可能な原材料バリューチェーン開発のための戦略的パートナーシップに関する覚書に調印している。

ロイター
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