ニュース速報
ワールド

トランプ氏、カタールからの航空機受領正当化 「断るのは愚か」

2025年05月13日(火)10時35分

トランプ米大統領は12日、ボーイング製の新型大統領専用機「エアフォースワン」納入の遅れを踏まえ、カタール王室から航空機を受領する計画は実用的な判断として正当化した。写真はカタールが所有するボーイング747─8型機。2月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ米大統領は12日、ボーイング製の新型大統領専用機「エアフォースワン」納入の遅れを踏まえ、カタール王室から航空機を受領する計画は実用的な判断として正当化した。寛大な申し出を断るのは「愚か」と述べ、高価な贈り物を受け取ることへの倫理的な懸念を退けた。

米政権は、ボーイングの前方が2階建てになった大型機747―8型をカタール王国から受領し、エアフォースワンとして導入する考え。

航空機は4億ドル相当とされ、米政府がこれまで受け取った中で最も高価な贈り物の一つとなる。民主党などは、大統領の判断に影響を与えかねない利益相反だとして批判している。

トランプ氏は、米国がカタールや他の湾岸諸国の安全を守ってきたと指摘。航空機は最終的には自身の大統領図書館に寄贈されるとし、大統領退任後に私的に使用する計画はないとも強調した。

「カタールからの素晴らしいジェスチャーだと思う。とても感謝している。そのような申し出を断るようなことは決してしない」と、中東歴訪に出発する前にホワイトハウスで記者団に語った。

「『無料かつとても高価な航空機を欲しくない』と言うのは愚か者だ」とした。

ホワイトハウスのレビット報道官は、カタールによる米国防総省への航空機提供の申し出は法に従って対応するとした上で、カタールが見返りを求めてくることは懸念していないと述べた。

レビット報道官はFOXニュースに対し「法的な詳細について現在調整中」とし、見返りの可能性については「全く懸念していない。彼らは、トランプ大統領が米国民の利益を最優先し行動すると理解している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

再送イラン、イスラエル報復攻撃開始 数百発のミサイ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、中東緊張で安全資産に資金流

ワールド

米軍、ミサイル撃墜でイスラエルを支援=当局者

ワールド

ロシア大統領、イスラエル・イラン首脳と個別電話会談
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 2
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生きる力」が生んだ「現代医学の奇跡」とは?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    ゴミ、糞便、病原菌、死体、犯罪組織...米政権の「密…
  • 5
    【動画あり】242人を乗せたエア・インディア機が離陸…
  • 6
    メーガン妃がリリベット王女との「2ショット写真」を…
  • 7
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 8
    「結婚は人生の終着点」...欧米にも広がる非婚化の波…
  • 9
    先進国なのに「出生率2.84」の衝撃...イスラエルだけ…
  • 10
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 4
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 5
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 6
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 7
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中