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新たな攻撃あれば「テロリストの隠れ家」標的に、印首相が警告

2025年05月13日(火)11時01分

インドのモディ首相は12日、パキスタンが「救済「を望むのであれば、自国の「テロリストのインフラ」を排除する必要があるとの考えを示した。3日撮影(2025年 ロイター/Stringer)

Aftab Ahmed Shivam Patel YP Rajesh

[ニューデリー/イスラマバード 12日 ロイター] - インドのモディ首相は12日、パキスタンに対し、新たな攻撃があればインドは再び「テロリストの隠れ家」を標的にすると警告し、パキスタンの「核による脅し」にもひるまないと述べた。

7日にパキスタンと係争地カシミール地方のパキスタン支配地域を攻撃して以降、モディ首相が同紛争についてコメントするのは初めて。

係争地カシミール地方のインド側で4月下旬に発生した観光客襲撃事件を受け、インドは7日にパキスタンのテロリスト施設を攻撃したと発表。トランプ米大統領は10日、米国の仲介による協議の末、双方が停戦に合意したと発表した。

モディ氏はテレビ演説で「インドに対するテロ攻撃があれば、われわれの条件で相応の対応を取る」と表明。「今後数日間、パキスタンのあらゆる動き、パキスタンがどのような態度を取るかを見極める」とし、「インドは核の脅しを隠れみのに構築されているテロリストの隠れ家を精密に、かつ断固として攻撃する」と述べた。

パキスタンとの協議や、観光客襲撃事件以降に導入した制限措置の解除のための条件も挙げた。「テロと対話は両立できない。テロと貿易は両立できない。水と血が共に流れることはできない」と述べ、インドが停止した水資源協定に言及した。

両国の軍事作戦責任者はこれより先、電話協議を行った。インド軍は「双方が一発も発砲せず、相手に対していかなる攻撃的、敵対的な行動も起こさないというコミットメントの継続に関する問題が議論された」と説明。「双方が国境と前線地域からの部隊削減を確実にするための即時措置を検討することでも合意した」と明らかにした。

ロイター
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